一般病院3の審査傾向
2018年に審査体制区分「一般病院3」が導入され、6年が経過しました。
2018年度~2022年度に一般病院3を受審した病院数は、日本医療機能評価機構から正式に発表されている数で87病院となりました。
この記事では、一般病院3を受審した87病院の審査結果およびその傾向をまとめています。
※一般病院3は、「主として、高度の医療の提供、高度の医療技術の開発・評価、高度の医療に関する研修を実施する病院または準ずる病院」とされており、その大多数は、特定機能病院および大学病院の本院です。
審査結果のまとめ
各年度ごとに審査結果をまとめると、下表のようになります。
年 | 受審病院数 | 中間的な結果報告で評価Cがついた病院数と割合 | 補充的な審査を経て最終的な審査結果報告書で評価Cがついた病院数と割合 | 認定 | 条件付認定 | 認定留保 |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 19 | 18(94.7%) | 12(63.2%) | 7(36.8%) | 12(63.2%) | 0(0%) |
2019 | 27 | 27(100%) | 18 (66.7%) | 9 (33.3%) | 18 (66.7%) | 0(0%) |
2020 | 10 | 10(100%) | 9 (90.0%) | 1(10.0%) | 8(80.0%) | 1(10.0%) |
2021 | 11 | 11(100%) | 8(72.7 %) | 3(27.3%) | 7(63.6%) | 1(9.1%) |
2022 | 20 | 20(100%) | 14(70.0%) | 6(30.0%) | 12(60.0%) | 2(10.0%) |
合計 | 87 | 86(98.9%) | 61(70.1%) | 26(29.9%) | 57(65.5%) | 4(4.6%) |
病院機能評価を受審した病院には、約2ヶ月後に、「中間的な結果報告」という審査結果の速報版が届きます。中間的な結果報告時点でC評価がなかった病院は、なんとたったの1病院で、残りの86病院には1つ以上のC評価がついているのです。
もはや一般病院3の審査は、C評価がつくことは避けられないと言っても過言ではありません。
中間的な結果報告時点でC評価がつくと、その後2ヶ月以内に、「補充的な審査」を受ける必要があります。補充的な審査によって、C評価となった項目が”改善された”と判断された場合は、B評価に上がります。87病院中、70.1%にあたる61病院は、補充的な審査を経てもC評価が1つ以上残っていることがわかります。
補充的な審査を経て、全項目でC評価がなくなれば、めでたく「認定」となります。
補充的な審査を経てもなお、1項目でもC評価が残っている(=改善要望事項あり)場合は、「条件付認定」もしくは「認定留保」となります。条件付認定となった病院には、定められた期間内に、「確認審査」を受けることが必要になります。
87病院中、「認定」となった病院は26病院(29.9%)、「条件付認定」となった病院は57病院(65.5%)となっています。
また、「認定留保」となった病院は、6ヶ月以内に「再審査」を受審しなければなりません。その病院数は4病院(4.6%)となっています。
※「認定留保」は補充的な審査⇒認定留保のパターンと、条件付認定⇒確認審査⇒認定留保のパターンがあります。
C評価が多かった項目
日本医療機能評価機構から出されているデータブックによると、C評価が多かった項目として、以下のような記載があります。
2018年
- 患者が理解できるような説明を行い、同意を得ている(1.1.2)
- 倫理・安全面などに配慮しながら、新たな診療・治療方法や技術を開発・導入している(1.5.4)
- 臨床における倫理的課題について継続的に取り組んでいる(1.1.6)
2019年
- 患者が理解できるような説明を行い、同意を得ている(1.1.2)
- 情報伝達エラー防止対策を実践している(2.1.4)
2020年
- 職員の安全衛生管理を適切に行っている(4.2.3)
- 患者が理解できるような説明を行い、同意を得ている(1.1.2)
2021年
- 倫理・安全面などに配慮しながら、新たな診療・治療方法や技術を導入している(1.5.4)
- 情報伝達エラー防止対策を実践している(2.1.4)
2022年
- 倫理・安全面などに配慮しながら、新たな診療・治療方法や技術を導入している(1.5.4)
- 医療関連感染制御に向けた情報収集と検討を行っている(1.4.2)
- 診療の質の向上に向けた活動に取り組んでいる(1.5.2)
患者が理解できるような説明を行い、同意を得ている(1.1.2)、倫理・安全面などに配慮しながら、新たな診療・治療方法や技術を導入している(1.5.4)あたりが多くの病院でC評価となりやすく、非常に難易度の高い項目であることがわかります。
弊社の強み
今回の記事は、日本医療機能評価機構から正式に発表されている資料に基づいて作成をしましたが、弊社では、さらに細かい審査結果の傾向を、独自に分析しています。
- 具体的に、どの項目に何個のC評価がついているか
- 全病院でおおよそ何個程度のC評価がついているか
- 条件付認定となった病院ではおおよそ何個程度のC評価がついているか
- C評価の具体的な理由と対策
全国津々浦々、様々な機能種別の病院様をご支援している弊社だからこそお伝えできる知見があります。コンサルティングを検討されている病院様だけでなく、自力で病院機能評価を受審している病院様も、ぜひ一度、弊社にお問い合わせください。
3rdG:Ver.3.0の受審に向けた勉強会を実施するだけでも、審査の傾向・ポイントが分かり、受審に向けたスムーズな対策・準備を進めることができるようになります。

強引な営業、しつこい営業は一切いたしません。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- 機能評価Lab代表
-
大手医療系コンサルティングファームにて従事後、株式会社機能評価Labを創業。
病院機能評価の認証取得支援を中心として、日々、全国の病院様にご訪問しています。
会社案内に掲げている7つのコンサルティングポリシーを信念に、現場の皆さんとともに改善に取り組みます。
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